
第1回(全3回)本庄市は災害に強い?地形で見ると「住む場所」で答えが変わる
🕒 この記事の要点(30秒でわかる)
- 本庄市の土地は、台地・丘陵・低地という3つの地形に分かれています。
- 本庄駅周辺などの台地は地盤が比較的しっかりしていると言われ、大きな川の氾濫による浸水の想定がない、または浅い場所が多いとされています。
- 一方、北部の利根川・小山川沿いの低地には、浸水や液状化に注意が必要な場所があります。
- 大切なのは「本庄は安全か」ではなく、「この物件の場所はどうか」で確かめることです。
📑 目次
この記事の結論(先に言います)
本庄市の災害リスクは、市全体を一言で表すことはできません。同じ市内でも、台地と川沿いの低地では、揺れ方も水の出方も違います。部屋探しでは、住所ごとにハザードマップで確かめるのがいちばんの近道です。
本庄市の災害リスクを左右する、地形は大きく3つ
本庄市の土地は、南西の山地側から北東の利根川に向かって、ゆるやかに低くなっています。地形で分けると、おおむね次の3つです。
| 地形 | 主なエリアの例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 本庄台地 | 本庄駅周辺、早稲田の杜、東台など | 砂や小石(礫)の層が厚く、地盤が比較的しっかりしていると言われる |
| 児玉丘陵 | 児玉地域の南部など | 固い地層が浅い一方、斜面の近くでは土砂災害に注意 |
| 低地 | 利根川・烏川・小山川沿いなど北部 | 川が運んだ土砂でできた低い土地。浸水や液状化に注意が必要な場所がある |
※エリアは目安です。同じ町名でも場所によって条件が異なるため、個別の物件はハザードマップで確認してください。本庄市のハザードマップや、国土交通省の「重ねるハザードマップ」で見られます。
地震:首都直下地震と、近くの断層帯
首都直下地震が起きた場合、本庄市は震源から離れているため、揺れは都心部より小さいと想定されています。一方で、市の近くには「関東平野北西縁断層帯(深谷断層帯など)」があり、埼玉県の被害想定では、この断層帯で地震が起きた場合、本庄市周辺でも非常に強い揺れが想定されています。
ただし、国の地震調査研究推進本部の長期評価では、この断層帯で今後30年以内に地震が起きる確率は低い区分とされています。必要以上に怖がることはありませんが、「揺れにくい地盤か」「建物の耐震性はどうか」を見ておくと安心です。
液状化については、台地や丘陵では起こりにくいとされる一方、北部の川沿いの低地や、昔の川の跡(旧河道)では注意が必要と言われています。
水害:大きな川の氾濫と、大雨のときの道路冠水
本庄市の水害リスクは、利根川・烏川・神流川といった大きな川と、小山川やその支流の配置で大きく変わります。最大規模の大雨を想定した浸水想定では、北部の低地や小山川沿いに浸水が想定される区域があり、川の合流部の近くでは深い浸水が想定されている場所もあります。
一方、本庄駅周辺や早稲田の杜などの台地の上は、大きな川の氾濫による浸水の想定がない、または浅い場所が多いとされています。ただし、短時間の大雨で排水が追いつかず、道路や低い場所が水につかる「内水氾濫」は、台地の上でも起こり得ます。※ハザードマップや想定は見直されることがあります。最新の情報は、本庄市のホームページなどでご確認ください。
2019年の令和元年東日本台風(台風19号)では、本庄市内でも一部で住宅の浸水があり、児玉地域の山あいでは土砂災害も起きました。地形による違いが表れた出来事だったと言えます。
当社が物件をご紹介するときに意識していること
当社では、「本庄だから安心」「この地域は危ない」とひとまとめにせず、気になる物件があれば、その住所でハザードマップを一緒に確認するようにしています。同じ町内でも、少し場所が違うだけで条件が変わることがあるからです。
住まい選びは、家賃や間取りだけでなく、「もしものとき、どう過ごせるか」まで含めて考えると、入居してからの安心感が違ってきます。
よくある質問
Q. 本庄市は地震が少ない地域ですか?
A. 「少ない」と言い切ることはできません。首都直下地震では揺れが比較的小さいと想定される一方、市の近くには断層帯があります。地盤と建物の両方を確認するのがおすすめです。
Q. 台地の上なら、水害の心配はありませんか?
A. 大きな川の氾濫による浸水の心配は小さい場所が多いとされますが、短時間の大雨で道路が冠水することは起こり得ます。内水氾濫のハザードマップもあわせて確認してください。
Q. ハザードマップはどこで見られますか?
A. 本庄市のホームページで、洪水・内水氾濫ハザードマップが公開されています。国土交通省の「重ねるハザードマップ」では、住所を入れて複数の災害リスクを重ねて見ることもできます。
次回は「防災チェックリスト」(まとめ)
本庄市の災害リスクは、台地・丘陵・低地という地形の違いで大きく変わります。次回(第2回)は、実際に部屋を探すときに確認したいポイントを、7項目のチェックリストにまとめてご紹介します。
📚 シリーズ「本庄で安心して住まいを選ぶ」(全3回)
- 第1回本庄市は災害に強い?地形で見ると「住む場所」で答えが変わる この記事
- 第2回内見の前に確かめたい「防災チェックリスト」7項目(公開予定)
- 第3回契約から入居後まで、災害への備え5ステップ(公開予定)
WRITTEN BY
大橋 将一
キリン不動産 代表取締役
本庄生まれ、本庄育ち。元コンピューター会社勤務の視点と、創業約80年の家業の歴史を融合。 国際資格CPM®をはじめ複数の専門資格を保有し、メリットだけでなくデメリットも正直にお伝えするのが 私のスタイルです。自身の5回の引越し経験と1,000人以上の契約実績を活かし、 あなたの「ワクワクする新生活」を専門知識で全力サポートします。
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